一部、改装と準備のために、1月の後半から、休業しておりましたが、無事、改装が終わり、新しく生まれ変わりました。
古い建物なので、改装するごとに、価値が上がっていくという手ごたえがあり、それも、営業するモチベーションとして大きいのですが、お客さんに喜んでいただけるかは、再開したあとの反応次第なので、わくわくしつつ、少し、不安なとことではあります。
ただ、もともと、自分の趣味が大いに反映しているので、かなり、自己満足な部分もありますが、自分の好きなもの以外で、何かを作るというのは、自分自身に嘘をつくことになるので、賛否両論はあると思いますが、自分を信じて作っていきたいと思います。
そもそも、古民家を使うというのは、はじめてみると、難しいのが現実で、古民家を使って、何かを始めようとしようとする人には、あまり、おすすめできることではありません。
好きだから続けられるというのは、どんなことにも共通することですが、自分の場合は、続けるほど、好きになっていて、自分の目指す形に、どんどん、近づけていく作業が、最も、楽しいと思える部分かも知れません。
古民家は、珍しいので、テレビの番組にも取り上げられたりしますが、実際のところ、珍しさから、注目されているだけで、本当に、興味を持つ人は少ないのは、実感としてあります。
ただ、だからこそ、もともと、興味の無い人に、良さをわかってもらえるということもあり、それも、うれしいと思えることの一つです。
最近は、昭和レトロという言葉で、昭和の時代を新鮮なものとしてとらえる若者も増えているようですが、この古民家は、築150年以上で明治以前からの建物なので、昭和よりもかなり古く、時間を超越しているところは、誇りに思ってもいいと感じています。
日本は、ヨーロッパの石造りの建物と違って、木造のものがほとんどなので、古い建物は、なかなか、残っていないのが現状です。
ただ、建築家の隈健吾が言うように、木造のいいところは、木が腐るからこそ、腐った部分を取り換えつつ、永続的に使い続けられるところです。
少しずつ、直しつつ、存在し続けるのは、細胞が入れ替わりながら、生物の体を形作る過程にも似ていて、まるで、生き物のように存在し続けるというのは、日本の文化の奥深さを感じます。
海外を旅行してみると、日本の文化の良さを色々と再確認できますが、物を大切に使う職人の文化だったり、工芸品の品質の高さだったりというのは、日本の物つくりのレベルの高さの基礎になっていると思います。
最近は、日本の衰退が叫ばれて久しいですが、こういう古くからの伝統的な強みを再確認して、一人ひとりが自信を持ちさえすれば、まだまだ、日本は大丈夫だと思います。
最近は、暗いニュースが多く(そもそも、ニュースは暗いものを取り上げるのが多いのが特徴ですが)、なかなか、ポジティブな気分になれない人も多いと思いますが、ポジティブなことに目を向けていれば、それなりに、幸せも感じられます。
世の中で流行っているものに目を向けるのではなく、自分自身が好きだと感じられることに目を向けると、意外と、日々の生活の中で、楽しさを発見することも多いものだと思います。
最近は、いかに、SNSで人からいいと思ってもらえるものばかりに目を向けがちですが、ひそかに、自分だけで楽しめる趣味などがあると、意外と、それだけで、楽しめます。
ユーチューバーなどは、あまり、周りの反応を気にせず、自分の世界観を表現している人のほうが、長く続けられる分、成功する確率も高いものだと思います。
人の反応がすぐに返ってくる世の中なので、なかなか、自分の好きなものを否定されたりするのに、不安を感じる人も多いかも知れませんが、人から否定されたところで、それは、その人の価値観でしかないと思えば、別に、それほど、気にする必要はないと思います。
最近は、迷惑系のユーチューバーなどが社会的な問題にもなっていますが、人に迷惑をかけない限り、自分の表現なり、好きなものなりに、否定的な反応をされることに、反応する必要はないと思います。
自分自身は、自分の好き嫌いがはっきりとしているので、つくづく、商売には、向いていない性格だという自覚がありますが、それでも、それなりに、自分を支持してくれる人もいるので、こうして、続けることができています。
継続は、力なりという言葉がありますが、すぐに、手に入りそうなものほど、遠周りしないと手に入らないことがほとんどで、それには、ある程度、運を引き寄せる必要もありますが、こうして、続けていくことでしか、運もめぐっては来ないと思うので、粘り強く、続けていくのが一番の近道だと思います。
最近は、やたらと、副業の時代などとも言われているので、新しい資格を取ったり、ネットを使ったビジネスなどにも挑戦する人も増えていると思いますが、結局のところ、自分が好きなことでないことを続けるのは、難しいので、安定した生活をしつつ、まずは、簡単なことから始めてみるのがいいと思います(逆に、続けていくうちに好きになることもあると思うので、興味があったら、とりあえず、初めてしまうのも、一つの方法だと思います)。