豊田市にスノーピークの専門店ができて、一年が経ちました。

スノーピークと言えば、最近のキャンプブーム以前から、アウトドアブランドとして、信頼されてきたブランドの一つですが、アウトドアにデザインの要素を入れて、アウトドアをおしゃれなものだと認識させた立役者とも言えます。

ひと昔前のアウトドアは、山男に象徴されるように、無骨で、マニアックな趣味というイメージでしたが、スノーピークは、おしゃれで洗練されたものに変えたという意味で、幅広い客層を呼び込んだという意味で、重要なブランドです。

元々、山登り用の道具からスタートしたメーカーなので、職人的なしっかりとした作りが愛好家の間で、信頼されていたことも大きいと思いますが、それを、若い世代にも受け入れやすいように、デザインの要素を入れたことで、アウトドア=センスのいい趣味というようにとらえる人が多くなったのは大きいです。

実際に、アウトドアは、今や、最も、センスの良い趣味だと感じる人も多く、まだしばらく、アウトドアのブームは続くように思います。

スノーピークは、一度、購入すると、長く使い続けられることから、安売りをしないというのが、信頼を得た理由の一つですが、その分、他のブランドに比べて、高い価格帯に設定しているので、初心者にとっては、なかなか、手を出しづらいと思います。

ただ、実際に、使ってみると、本当に、丈夫で使い勝手も良く、品質の高さから、スノーピークのファンになる人も多く、ファン同士のコミュニティの要素も大きいので、そういう意味でも、比較的、手にしやすいものから、購入してみるのもいいかも知れません。

豊田市の店舗は、家から、近いこともあり、実際に、行ったこともありますが、店構えから、洗練された雰囲気を感じられます。

元々、鞍ヶ池公園という豊田市民にとっては、憩いの場所に作られたこともあり、散歩がてら、店をのぞいてみるのもいいと思いますが、周辺には、スノーピークがプロデュースしたグランピング施設などもあるので、週末や連休中には、県外からも人が訪れるようです。

店舗内には、キャンプ用品の他にも、洋服などのアパレル用品もありますが、街着としてもおしゃれなデザインで、普段着としても、十分、使えます。

価格帯が高いので、なかなか、簡単に手を出せるブランドではありませんが、実際に使ってみると、それ以上の価値があると考えれば、まずは、形から入るというのもありだと思います。

アウトドア好きの間では、憧れのブランドというイメージですが、長く、アウトドアに親しむと考えるなら、それほど、高い買い物ではないように思います。

そろそろ、インスタ映えという言葉に辟易している人も増えているように思いますが、優れたデザインと機能性の高いものを長く使うというのは、インスタに投稿して、インスタントな楽しみを得るというのと真逆の価値があります。

最近の若い世代は、SNSから、少しずつ、距離を置いているように感じますが、実際の体験の価値は、写真を撮ることでは得られない大きな価値があります。

キャンプに出かけるとなると、道具をそろえたりと、それなりにハードルが高いですが、最近は、電気も使えて、快適に過ごせるキャンプ場なども増えているので、色々な選択肢の中から、手軽に、アウトドアを楽しめる時代になったと思います。

スノーピークが掲げるコンセプトの一つに、人間性の回復というものがありますが、自然の中で得られる体験というのは、都市生活には、無い魅力があり、それが、若い世代にも受けているのだと思います。

個人的には、自然の中にいると、動物的な感覚を取り戻せて、風景の美しさだったり、色々な生物が息づいているのを感じられるのがいいところだと思いますが、感覚が鋭い人ほど、そういう体験により大きな価値を感じるのだと思います。

都市生活は、刺激的で、楽しさもありますが、刺激の多さは、慣れてしまえば、逆に、感覚を鈍らせてしまうことにもつながるので、自分の自然な感覚を取り戻す意味でも価値があります。

アウトドアブームは、そろそろ、落ち着くころかも知れませんが、最近は、新たに、サウナブームが起こったりと、自分の体に関心を持つ人が増えていることを考えると、まだまだ、大きくなるポテンシャルはあります。

焚火を囲んで過ごしたり、日常とは違う感覚を楽しめるのがアウトドアのだいご味の一つですが、外で食べる食事のおいしさは、格別なものがあります。

最近は、色々なメーカーが、商品を出していることもあり、初心者でも、始めやすい趣味になっているように思いますが、静けさの中で、おいしい空気と、美しい景色は、それだけで、十分、価値が高いです。

あと2月ほど、寒い季節が続きますが、桜が終わるころには、だいぶ、気温も上がり、春のキャンプは、虫も少なく、その時期にしかない景色を楽しむこともできるので、今年こそ、アウトドアを初めてみたい人は、挑戦する価値はあると思います。