今年は、例年と同じくらいの気温なので、それほど、寒さの厳しい冬ではありませんが、それでも、寒い日は、あまり、外出する気が起こらないので、春になるのを待ち遠しく感じるのも事実です。

このあたりは、春になると、桜や周辺に植えた花が咲いて、とても、美しい景色を楽しめるので、外を散歩しているだけでも、楽しい気分になれるのですが、それには、あと、数か月、待つ必要がありそうです。

北欧などでは、一年を通して、冬が長いので、家の中で過ごす時間が長いことから、できるだけ、快適に過ごせるように、内装などにこだわり、心地良く過ごせるような工夫をされているようですが、日本でも、最近は、北欧のインテリアなどを取り入れて、心地よく過ごす工夫をする人が増えているように思います。

北欧は、イメージ的には、福祉が充実していて、人ものんびりとしてやさしいという感じがしますが、実際のところ、税金が高かったりして、なかなか、生活するのが大変で、気候的にも、すっきりとしないので、いい面だけではないようです。

ただ、家の中を心地良くする工夫は、見習う点が多く、インテリアなどを取り入れることで、リラックスした空間を作れるように思います。

心地良く、派手な感じがしない部分を好む点は、日本人と共通する価値観なので、日本でも、北欧にあこがれる人が多いのもうなずけるところです。

心地良い空間作りには、間とバランス感覚が必要になるように思いますが、昔の日本人は、間を作るのがうまかったので、昔の日本に見習う部分も多いにあるように思います。

最近は、日本の禅が、海外で大いに注目をされていますが、物を増やすよりも減らすという思想は、逆に、物であふれる現代だからこそ、有効な価値観だと思います。

片付けで有名になったこんまりさんは、今や、アメリカでセレブ的な存在になっていて、その現象自体が、逆説的に面白いのですが、日本は、アメリカよりも、住空間が狭いということを考えると、物を減らすことによる価値は、同じようにあるのだと思います。

最近は、ネットでコンテンツが充実しているので、物で満たす価値よりも、そちらの比重が大きくなっていることも大きな要因だと思いますが、それと同時に、いらなくなったものは、メルカリなどのアプリを使って、すぐに、手放せるのも、大きいな変化だと思います。

個人的には、昔から、洋服と音楽が好きなので、捨てられないCDや洋服が大量にあったのですが、ここ数年、ようやく、手放せるようになってきました。

昔、DJをしていた友人は、自分とは比べ物もならないくらい、レコードやCDのコレクションがあったのですが、最近、久しぶりにあったら、自分が本当に、気に入っているもの以外は、処分して、だいぶ、すっきりしたといっていました。

最近は、DJをするにも、デジタルなデバイスが使えるので、よほどのこだわりがない限り、レコードを使う必要がないというのも理由の一つなようですが、子供が大きくなってきたのも原因の一つのようです。

こだわりを持って、何かをコレクションしている人には、共感してもらえると思いますが、好きなものを手放すのは、たとえ、それをしばらく使っていなかったとしても、なかなか、難しいものです。

自分と同じように、なかなか、捨てられないものがある人は、物を置くスペースを決めて、そこに収まりきらないものは、処分するという方法をとると。物の選別ができるので、それが、一番、いい方法だと思います。

自分が本当に、気に入っているものだけに囲まれた生活は、生活の質を上げてくれるものですが、ずっと放置しているものを片付ける作業は、面倒なもので、取り掛かるまでが時間がかかります。

ただ、一度、片づけてしまえば、それがあったことによって、感じていたストレスをなくせることを考えると、簡単なものから、少しずつ、片づける作業をしていくモチベーションになります。

居心地の良い空間は、ちょうどいいスペースがあって、本当に、自分の好きなものが、バランス良く配置されている状態だと思いますが、人には、色々な価値観があるので、自分なりに好きなもの多くもなく、少なくもなりすぎずにしていくのが重要だと思います。

掃除をしていると、心が落着くので、個人的には、掃除をするのが好きなのですが、好きな音楽やオーディオブックを聴きながら(本を読むのが苦手な人や、じっくり本を読む時間の無い人には、便利な時代になったと思います)の掃除は、時間を二重に価値のある使い方ができるので、特に、おすすめです。

毎日、生活をしていると、ストレスから逃れられないのが現実ですが、少しでも、居心地の良い場所をみつけて、そこで、過ごす時間を作れば、それだけで、人生の満足度が上がります。

片付けが苦手な人は、居心地の良いカフェなどで、ゆっくり時間を使うという手段もあるので、寒い時期の休日は、そんな時間の使い方をして、充実した一日を過ごすのも一つだと思います(ようやくコロナも落ち着いてきたので、長居できそうなお気に入りの場所を探しに出かけるのもいいと思います)。