『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン

今の世の中において、スマホは、なくては、ならない物になりましたが、スマホには、便利な反面、色々とデメリットもあるので、たまには、スマホを使わない生活をするのも大切なことです。

アイフォンを開発したスティーブ・ジョブスは、自分の子供には、スマホもアイパッドも持たせなかったというのは、有名な話ですが、脳が発達する途上の子供にスマホを持たすことには、デメリットが大きいことを理解していたからです。

スマホは、絶えず、刺激をもたらせてくれるので、使い方によっては、依存症になりやすいことが分かっていますが、特に、子供ほど、その影響を受けやすいので、ある程度、自制心が持てるようになるまでは、使う時間を決めるなどのルールを設定する必要があります。

スマホの通知機能は、絶えず、スマホを見るように促しますが、テクノロジー企業としては、できるだけ、スマホの画面を見る時間を長くするほど、利益が上がるように、心理学や神経科学なども応用しているので、それに、対抗するのは、なかなか、難しいのが現実だと思います。

ただ、今の時代に、ネットもスマホも無い生活をするのは、現実的には、難しいとは思います。

最近は、デジタルデトックスという言葉などもあり、一日のうちにスマホを触らない時間を作ったり、一週間のうちに、一日くらいは、スマホから離れた生活をすることで、脳をリフレッシュさせるということをする人も増えているみたいです。

たまには、スマホを置いて、スポーツをしたり、身体を動かすことでも、だいぶ、脳をリラックスさせられると思いますが、今のキャンプやサウナブームもスマホによる脳の疲れから解放されたいという現れなのだと思います。

スマホから、少し、距離を置く方法としては、アプリの通知機能を切るというのも一つの手段ですが、特に、SNSなど、一度、使うと、何時間もだらだらと見続けてしまうものなどには、有効性があります。

スマホ脳の著者によれば、人間の脳は、刺激を受けた時よりも、刺激があるという期待値によって、脳が報酬を得ることから、スマホを使うことに、依存しやすいのだと警鐘を鳴らしています。

実際に、自分も、だらだらと動画を見続けたり、時間を無駄にして後悔することがあるので、たまに、意識的に、ネットから離れた時間を作るようにしています。

はじめのうちは、ネットが使えないことで、退屈したり、ストレスを感じたりもしますが、だんだん、その時間に慣れてくると、精神的にも落ち着いてきて、心地良く感じられるようになります。

なかなか、スマホを手放せない人は、散歩やジョギングをしたり、ジムで体を鍛えたりするのもおすすめですが、何も考えずに、身体を動かす行為は、ストレスの解消にもなり、健康的な生活をするためにも、必要だと思います。

天気の良い日は、近所の公園を散歩するだけでも気持ちの良いものですが、頑張って、スマホ断ちをしようとすると、かえってストレスに感じてしまうので、無理せず、気持ちの良い時間を過ごすというくらいでいるのがいいように思います。

この季節は、スキー場でのスキーやスノーボードなどもおすすめですが、雪山を気持ち良く滑る爽快感は、冬ならではの楽しみ方だと思います。

スキーやスノボードは、本格的にやろうと思うと、運動神経の良い人のほうが上達しやすいのかも知れませんが、個人的な経験から言うと、コツさえつかんでしまえば、運動の苦手な人でも、楽しめるスポーツだと思うので、若いうちに始めると、年を取ってからも趣味として続けられるように思います。

道具をそろえたり、普通に滑れるようになるまで、少し、時間がかかるので、若干のハードルはありますが、一度、はまると、自由な感覚による気持ち良さは、他にはないものなので、雪山の美しさを堪能しつつ、楽しめるのもいいところです。

身体を動かすのが得意ではない人は、あえて、電波の届かないような場所で、本でも読みながら過ごすというのもスマホから離れるには、いい方法です。

海外旅行にも行けるようになったので、南の島のビーチでのんびりするのもいいと思いますが、東南アジアのビーチリゾート地なら、比較的、近いと思うので、今の時期は、チケットも安くねらい目だと思います。

個人的に、旅をした中で、一番、印象に残っているのは、アフリカのタンザニアの中のザンジバルという島での生活でしたが、自分が行った当時は、電気も無く、夜は、ガスランプの明かりのみで生活するという、なかなか、レアな体験ができて、とても、新鮮な気持ちになれた記憶があります。

周りは、海しかない環境でしたが、美しい海を眺めながらの生活は、特に、退屈することもなく、旅で知り合った人と、夜は、お酒を飲みながら、話をして過ごす時間が、とても、楽しい思い出として残っています。

今の便利な世の中からすると、昔のような原始的な生活は、逆に、贅沢なもので、だからこそ、アウトドアなど、あえて、不便さに価値を感じる人が多いのかも知れませんが、毎日の生活の中で、得られないものを得られるという意味では、なかなか、体験としての価値は大きいように思います。

焚火を囲みながらの会話などは、象徴的ですが、原始の時代に当たり前だったことには、普遍的な楽しみがあるように思います。

人それぞれ、価値観の違いはあると思いますが、たまには、ネットやスマホから離れてみると、意外と、新鮮な発見があるように思うので、そんな時間を過ごしてみるのも悪くはないと思います。