4月も中旬に差し掛かり、暖かく感じる日が多くなってきました。

今年の冬は、寒さが厳しかったこともあり、これだけ気温が上がってくると、いつもの春以上に、過ごしやすく感じています。

桜が満開になる春は、外の景色を眺めているだけで、幸せな気分になれるのが、いいところだと思いますが、一年を通して、一番、過ごしやすい季節でもあるので、これから、梅雨に入るまでの2月くらいは、気持ち良く過ごせそうです。

急に、暖かくなってきたので、服装をどうしようかと迷うことも多いですが、冬服から、春の装いに着替えることで、気分も軽くなった気がします。

4月は、進学だったり、新しい職場に移動になったりと、新しい環境で迎える人も多いと思いますが、ぽかぽかとした陽気は、気分を一新して、新しいことに取り組むには、いい季節だと思います。

新しい環境は、新しい人との出会いも多いものですが、初めての人間関係は、慣れるまでの時間がストレスに感じるところでもあります。

個人的には、人見知りをするほうなので、人間関係を作るのに時間がかかるほうですが、逆に、一度、人間関係を作れば、維持するのは、得意なほうだと思います。

世の中には、社交性が高く、人見知りをしない人もいるとは思いますが、人見知りな人は、相手を観察する能力が高い人が多いので、長く付き合うには、内向的な人のほうが楽だと感じます。

気さくに会話ができる人は、一緒にいると、楽しいと感じるものですが、世の中には、馴れ馴れしくすることが仲良くなることだと勘違いする人も多いので、そういう人に対しては、ある程度、距離を置いて付き合うようにしています。

おかしい人は100%「人との距離の取り方」おかしい

世の中には、人と仲良くなることと、馴れ馴れしくすることの違いがわからない人もいるようですが、相手との距離を縮めようとして、無理して、相手の話に合わせたり、同調したりというのは、あまり、意味を感じません。

べたべたすることなく、程よい距離感の中での会話は、その時間自体が価値のあるものだと思いますが、それは、どちらかが、どちらかに、合わせることではなく、お互いに、他者の存在を認めながら、接することで生まれるものだと思います。

一緒にいて、心地良いと感じる人は、自分の存在を過剰にアピールしたり、卑下したりしないものですが、そういう人は、客観的に、相手との距離を測りつつ、相手と接しているので、どんな相手といても、ある程度、上手く付き合えるものだと思います。

人と距離を置くというと、冷たいように感じる人もいるかも知れませんが、ある程度の距離感は、他者を理解する上で、必要なことで、距離感があるから、本音を言えるというのは、事実だと思います。

常に一緒にいて、べたべたとした付き合いをしているのに、本音を言えないという人は、意外と多いものだと思いますが、どれだけ、物理的な距離が近くても、心理的な距離を感じながら、相手と付き合うのは、結構、ストレスに感じるものです。

現代社会は、ネットとスマホの時代なので、繋がり過ぎている側面が多いように思いますが、コミュニケーションの頻度に反比例して、逆に、相手との深い会話ができない弊害は大きいように思います。

若い頃は、誰しも、自意識過剰なので、人からどう思われるか気になるものだと思いますが、今は、ネット上での振る舞いにおいても、人の目を気にしないといけないというのは、なかなか、疲れるものだと思います。

人との距離感がおかしい人は、自己認識ができていない人が多いように思いますが、その根底には、自分が他者から受け入れられないという不安感があるのだと思います。

逆に、他者と上手く距離を取れる人は、自分と他者の存在を切り離すことができるので、相手からの発言だったり、態度を冷静にとらえられる人だと思います。

最近、自己肯定感という言葉を目にする機会が多くなっていますが、必ずしも、自己肯定感が高いことがコミュニケーションにおいて大事だとは思えません。

自己肯定感が高い人は、一見して、自信があるように思いますが、自己認識ができていない人が自己肯定感を高めたところで、結局のところ、本当の自信にはつながらないので、はたから見ると、自信過剰で、空気の読めない奴だと思われるだけです。

自分のことは、自分自身が一番わかっているという思い込みは、多くの人が持ちがちですが、一人の人間の中には、多面的な要素が存在しているのが普通のことです。

自分は、こういう人間なのだという固定した観念を持った人にとって、その姿だけが、自分の姿であり、他者の視点から、自分を眺めることができないので、本当の自分を理解することはできません。

典型的なのは、血液型占いのようなものですが、実際のところ、人の性格は、多様なものであり、それを信じているから、そうだというだけのものでしかありません。

実際のところ、その時々で、人は、色々な性格にもなり、様々な振る舞い方をするものだと思いますが、一貫性の高い人ほど、客観的に、自分を観察できるので、相手やその時の状況に合わせて、上手く、自分自身をコントロールできているのだと思います。

人との付き合いにおいて、距離感が大切なのは、自分と相手との客観的な認識を持つためであり、それができない人にとって、心地良い関係性を築くのは、難しいものです。

人との距離感という意味においては、意外と、物理的な距離をとることでも、相手とのスペースができて、客観的な観察ができます。

最近は、家族で一緒に暮らしていても、見ているものは違うというのが当たり前になっていますが、ある程度の距離を保ちつつ、同じ空間を共有することで、ゆるく繋がりを感じられるというのは、関係性を維持する上では、理想的かも知れません。

付かず離れずという関係性は、相手を過剰に意識することなく、自分は自分で、相手は相手という認識を持ちつつ、繋がりを持ち続けるものだと思いますが、今の時代においては、一番、重要なことのように思います。

これは、ネット上での繋がりでも同じで、あえて、コミュニケーションの頻度を少なくすることで、逆に、本当に伝えたいことが相手に、伝えられるようになります。

コミュニケーションの頻度が減って関係性がなくなる相手は、そもそも、重要な相手ではないので、その関係性を見極める意味でも、連絡する頻度を減らしてみるのは、いいことだと思います。

常につながっていないと不安に感じるのは、常につながっているからというのは、逆説的なものかも知れませんが、人とのつながりを大切だと思うなら、逆に、コミュニケーションの頻度を落としてみると、それまでとは違った関係性を築けます。

季節の変わり目には、思いがけない出会いがあるような気がするものですが、その出会いを生かすには、ある程度の距離感を持って接してみると、上手くいくように思います。