今年は、例年に比べて、暖かくなるのが早いこともあり、3月の後半ではありますが、桜が見ごろを迎えています。

久しぶりにお花見に出かける人も多いと思いますが、桜の美しさを愛でるという日本ならではの文化は、この時期ならではの楽しみの一つだと思います。

日本各地には、桜の名所があるので、晴れの日の週末には、行楽に出かける人も多いと思いますが、青空に映える桜の美しさは、気持ちを晴れ晴れとさせてくれます。

寒い季節は、なかなか、外出するのが億劫でしたが、これから、暖かくなるにつれ、近所の公園を散歩するだけでも、気持ちのいい時期です。

すでに、マスクが解禁となり、5月8日からは、コロナの5類指定への変更により、いよいよ、正常な生活に戻りつつありますが、今まで、我慢をしてきた外食や旅行ができるのは、本当に、うれしい限りです。

つい最近、終わったばかりのWBCでの盛り上がりを見ても、エンターテイメンの分野が復活する年になり、スポーツやライブの観戦など、いままで、我慢してきた分、それまで、興味の無かった人も含めて、盛り上がるように思います。

エンターテイメントは、生活に必要不可欠なものではありませんが、それが無かった時間を過ごしてみると、逆に、そういうものの価値を改めて感じています。

人は、仕事をして、食事と睡眠さえあれば、生きていけるものではなく、人生の中に、楽しさと呼べるものがないと、充実感を味わうことができない生き物です。

最近は、ネットで、かなりの部分、精神的な満足感を得られるようになってきましたが、それでも、生で観るスポーツだったり、ライブだったりというのは、その場所でしか得られない体験価値があります。

それは、キャンプや山登りだったり、身体を使った趣味にしろ同じで、身体を使って、実際に体験することの価値は、バーチャルな世界では、絶対に得られないものがあります。

コロナ期間中に、一時期、ズーム飲み会という言葉も流行りましたが、それも、すぐに飽きられ、結局のところ、実際に、人と会って、顔を合わせて、食事をすることの価値には、適わないというのが現実だと思います。

テクノロジーの進化で、時間距離を越えらるのは、仕事の上では、効率を上げて、無駄な会議などをする必要がなくなったりと、メリットは大きいと思いますが、コミュケーションを楽しむという意味では、実際に人と会って、食事をしたり、話をしたりというリアルな価値は、とても、大きなものだと思います。

テクノロジーの進化のおかげで、本当に、便利な世の中になりましたが、便利になって、無駄な時間を減らせる分、趣味だったり、自分が好きなことに、多くの時間を使えるのは、とても、いいことだと思います。

今まで、物理的に、人と会いづらかった分、今年は、自由に人と会って、話をするのも自由なので、新たな関係性が生まれることも期待できますが、ちょうど、4月から、生活環境が変わる人にとっては、実際に、新たな人との出会いにも期待できるので、ちょうど、いいタイミングかも知れません。

結局のところ、ネットの繋がりとリアルな繋がりをうまくいかせるのは、ある程度、コミュニケーション能力が必要なのだと思いますが、自分がされて嬉しいと思うことを相手にしたり、自分が属していて、心地良いと感じるコミュニティにいるのが、とても、大切なことなのだと思います。

心地良いコミュニティには、自然と、いい人間が集まるので、この宿でも、できるだけ、心地良く過ごしてもらえるような環境を作っているつもりですが、それには、相手を尊重して、ある程度、人との距離感を大切だと感じる人に、多く利用してもらいたいと思います。

依存の反対は、自立になりますが、自立した人は、相手の多くを求めず、相手が何かをしてくれたら、必ず、お返しをするのが当たり前だと考えるものだと思います。

もちろん、すべての人に、それを期待するのは、現実的には、難しいとは思いますが、一人でも、多くの人に楽しんでもらえるように、自分自身も努力を続けていきたいと思います。

おかげ様で、宿も、今年で、7年目を迎えることができましたが、その間に、お客さんの意見を取り入れつつ、快適に楽しく過ごしてもらえるよう進化させてきたので、自由に行動ができるようになった分、今年は、今まで以上に、多くの人に楽しんでもらえたらと思います。