早いもので、気づけば、今年もあと、数日となりました。

今年は、11月が暖かかったので、暖冬になるように思っていましたが、12月中旬から、寒気が入りこんで、ここ数日は、本当に、寒さの厳しい日が続いています。

個人的な感覚としては、例年の1月中旬頃のような寒さですが、逆に言えば、いつもよりも、早く気温が下がったことで、厳しい冬の寒さになれる準備ができたので、ポジティブにとらえています。

コロナウィルスが、だいぶ、日常のものの一部に定着したことで、今年は、年末年始に里帰りをしたり、旅行にでかけたりする人も多いように思いますが、ここ数年のことを考えると、自由に移動ができて、人と会うことができること自体、幸せなものだと、改めて、実感しています。

宿としては、特に、何か、変化があったわけではありませんが、今年は、もともとのコンセプトでもあった自然を大切にするというものの一貫として、コンポストによる生ごみの再利用を始めました。

今年、宿を利用していただいた人には、今年から、生ごみを別のごみ箱に分別して、捨てていただくよう、お願いしてしていますが、皆さん、快く、協力していただいているので、本当に、ありがたく思っております。

宿は、素泊まりなので、各々、食材を持ち込んでいただいているというスタイルをとっている特性上、どうしても、買い物をしすぎて、生ごみが多く出てしまうという場合もあったので(特に、大人数で利用される方は、多めに食材を用意する場合が多いのだと思います)、それを、ごみとして捨てるのではなく、肥料として再利用すれば、環境にもやさしく、持ち込んだ方たちにとっても、無駄にならなくていいと思ったのが、一番の動機です。

中には、次の日の予定が決まっていて、昼食用に、余ったお米をおにぎりにしたり、食材を弁当のおかずにしたりというしっかりとした人などもいましたが、人数が多いとどうしても、使える食材でも、持ち帰るのが難しいようで、そのまま、捨ててしまう人もいて、もったいないという思うことも、少なからずありました。

逆に、人数が多いほど、全員で割り勘をして、食材を買っているので、特定の誰かが持ち帰るというのは、難しいという心理が働くというのは想像がつきますが、できれば、使えるものは、家に持ち帰るなどして、利用していただけると、こちらとしてもありがたいです。

ただ、明らかに、使えるもの以外のものについては、肥料として再利用させていただくので、その分は、気兼ねなく、生ごみとして捨てていただければと思います。

日本には、昔から、もったいないという言葉があり、その言葉に触発されて、社会運動を推進したケニア出身の環境活動家のワンガリ・マータイさんという方がいましたが、今の時代は、使い捨てにできるものがあふれているだけに、もったいないという言葉の意味が重要になっていると思います。

実際、インターネットの普及により、若い世代を中心に、メルカリなどのアプリを使えば、中古品を簡単に手に入れられるので、楽しんで節約をしながらら、環境にも貢献できるというのは、無意識的ではあっても、とても、いいことだと思います。

この宿の周辺には、季節ごとに咲く様々な花があったり、秋には、紅葉を楽しめる紅葉の木がありますが、それに、お客さんから出た生ごみを肥料として利用できるようになると、美しい景観を一緒に作ることに、貢献していただけることにもなるので、宿を利用する際には、周りの景観も楽しみにしていただけたらと思います。

最近、SDGsという言葉を耳にする機会が増えましたが、それを過剰に意識することなく、生ごみを肥料として利用するという簡単な取り組みでも、色々と環境面に、貢献できると思うので、こういう取り組みを継続していきたいと思います。

宿を利用するお客さんには、各々、自分たちなりに楽しんでいただくことが、一番ですが、それとともに、宿では、こういう取り組みもしておりますので、少し、知っていただければありがたいです。

今年、一年、宿を利用していただいた方には、ゴミの分別に、協力をいただき、本当に、ありがたいと思っています。

少し、面倒に感じられる方もいるとは思いますが、ゴミを分別していただいた結果、生ごみも肥料として生まれ変わり、自分たちが楽しんだだけでなく、それによって、周りの美しい景観を作ることにも貢献できていることを感じていただければ、より、幸せな気分を感じていただけるのではと思います。

最近のアウトドアブームで、自然に対して、親しみを感じる人は増えているように思いますが、こうして、小さいことでも、その自然に対して、お返しをしていると感じられると、今まで以上に、親近感を持って、自然や人と接することができるのではと思います。

意識的に、いいことをしようと思うと、あまり、続かないように思いますが、自分自身が楽しみながら、それが周りにもとってもいいことであれば、特に、意識をすることもなく、周りに貢献できるので、こういう小さいことで、周りにもポジティブな影響を持てるような取り組みを、ちょっとずつ、増やしていけたらと思います。

ここを利用するお客さんの中でも、こういうことをすると、次に利用する人だったり、周りの環境に、いい影響があるというようなアイデアを持っている人がいれば、アドバイスなどをいただけたら、できる範囲で取り入れていきたいと思うので、アドバイスなどいただけたらと思います。